地底電波塔

気が向いたときに勢いにまかせて何かを書き連ねるブログ

今年読んだ本の羅列2020

年末になると一年を振り返りたくなる。年末といったってクリスマスとかハロウィンとかと似たようなものなのに。

というわけで、今年はそれなりにたくさん本を読んだ気がするので、購入履歴をもとに以下に羅列してみる。

ネットでばかり買っているおかげで購入履歴をさかのぼれる。便利だな。わたしが知らないだけでリアル書店のアプリとかでも購入履歴は見られるのかもしれないが。

順番は大体は読んだ順だと思うが、おそらくちがうところも多々ある。というかいつ何を読んだかなんて直近の以外は覚えているわけがない。数ヶ月前のことも「この前」として思い出すような人間だ。なので下記の実態は順不同である。

微妙に長いので、めんどくさくなったら高速スクロールをおすすめする。高速スクロールする気が起きれば。本当にめんどくさかったら今すぐこの記事を読むのをやめているか。

===今年読んだ本(順不同)===

天然知能
郡司ペギオ幸夫
講談社選書メチエ

触覚の世界
高村光太郎
青空文庫

がんばらない練習
pha
幻冬舎 

死を招くファッション 服飾とテクノロジー危険な関係
アリソン・マシューズ・デーヴィッド 著
阿部恵子 訳
化学同人

 ピダハン―― 「言語本能」を超える文化と世界
ダニエル・L・エヴェレット 著
屋代通子 訳
みすず書房

身体的生活-医師が教える身体感覚の高め方
佐藤友亮
晶文社

18歳の著作権入門
福井健策
ちくまプリマー新書

ことばの発達の謎を解く
今井むつみ
ちくまプリマー新書

完全教祖マニュアル
架神恭介
ちくま新書

社会学の名著30
竹内洋
ちくま新書

近代中国史(※途中まで)
岡本隆司
ちくま新書

イネという不思議な植物
稲垣栄洋
ちくまプリマー新書

みんなの道徳解体新書
パオロ・マッツァリーノ
ちくまプリマー新書 

サイコパスの真実
原田隆之
ちくま新書

ニック・ランドと新反動主義―現代世界を覆う”ダーク”な思想
木澤佐登志
星海社

あやうく一生懸命生きるところだった
ハワン 著
岡崎暢子 訳
ダイヤモンド社

世界は夢組と叶え組でできている
桜林直子
ダイヤモンド社

ハッピーエンドを前提として この世は頭のいい女、がまん強い女ほど幸せになりにくいように仕組まれている
ウイ
KADOKAWA

調子いい!がずっとつづく カラダの使い方
仲野孝明
サンクチュアリ出版

虚構世界はなぜ必要か?―SFアニメ「超」考察
古谷利裕
勁草書房

楽園とは探偵の不在なり
斜線堂有紀
早川書房

積読こそが完全な読書術である
永田希
イースト・プレス

健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて
熊代亨
イースト・プレス

中動態の世界-意志と責任の考古学
國分功一郎
医学書

自分の薬をつくる
坂口恭平
晶文社

ダイエット幻想―やせること、愛されること
磯野 真穂
ちくまプリマー新書

予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」
ダン・アリエリー 著
熊谷淳子 訳
ハヤカワ文庫NF

いつも「時間がない」あなたに―欠乏の行動経済学
センディル・ムッライナタン、エルダー・シャフィール 著
大田直子 訳
ハヤカワ文庫NF

日常に侵入する自己啓発-生き方・手帳術・片づけ
牧野智和
勁草書房

怒らニャい禅語―感情をシンプルにする60の方法 
枡野俊明
河出書房新社

老子の教え あるがままに生きる 
安冨歩
ディスカヴァー・トゥエンティワン 

===以上===

数えたら31冊らしい。途中でやめているのを除いても30冊。すごいぞ。1ヶ月に2冊は読んでいる計算だ。まあ、見ての通り、新書で数を稼いでいる感は否めないが。新書はすらすら読める傾向にあるし、ページ数もそんなに多くない(わたしが勝手に言ってるだけだ、実際どうなのかは知らない)。kindleセールに踊らされた結果である。踊らされてよかったと思っているが。どれも読んでいておもしろかった。

ちなみに途中でやめたのはつまらなくなったからというわけではなく、読んでいる途中で他にどうしても読みたい本が出てきてしまったので後回しになり、そのまま存在を忘れたものである。たしか。ちなみに買うだけ買って開いてすらいない本もいくつかあるらしい。完全に忘れていた。

興味が湧いたものに基本的には手を出しつつ、定期的に今の自分や将来について不安が生じ、それへのアドバイスをくれそうな本が混じっている感じだろうか。

ちなみにアドバイスをくれそうな見た目の本で「マジで役に立ったマジありがとう!!」というようなものはない。正直、日常に侵入する自己啓発の方が役に立った。それでもまた買っては読んでしまう。ぶっちゃけほとんどどの本も似たようなことしか書いていないのに。要約すればあまり真新しいことはなさそうな内容に、著者ごとのスパイスで斬新そうに味付けされているような感じだ。日常に侵入する自己啓発はなかなか耳に痛い内容だった。いやはや。 

書き始めたら意外とそれなりにどの本についても少しは記憶が残っているらしく、どれも少なくとも1ツイート分くらいならつらつら書けそうだ。そんなことをしていてはいよいよクソ長くなってしまう。羅列しただけでえらい行数なのに。まとめに入る。

上記、「こいつはマジでつまんなかったし何ひとつなるほどとなることもなかったしマジ最悪」というような本はなかった。わたしがあまりこだわっていないだけかもしれないが。わたしが最後まで目を通している時点で察してほしい。

上記は何かの宿題などで読んだわけではなく、わたしがわざわざ自由時間を割いて読んだものたちだ。言うなれば、ツイッターの魅力に打ち勝ったものたちだ。少なくともそれなりにはおもしろかったはずだ。若干腹を立てつつ読んだ本もあったことは認めるが、それでも少しは「なるほど」と思える箇所はあった。

要するに、もしタイトルを見て興味が湧くものがあれば手に取ってみるといいと思う、と言いたいだけだ。気になるタイトルについて聞いてくれたらうろ覚えの範囲でお伝えする。読み直す気はない。

本は気軽に読んでいい。それこそツイッターを眺めるようにぼーっと読んでいいのである。わたしはそうやってなんとなく目を通している。というか、そう考えることでようやく気軽に本を買い、開くことができるようになってきた。

しかし別に本を読むのがえらいわけでもない。いやもう今こうやって書き連ねていることが気になったひとは若松さんの「本を読めなくなった人のための読書論」を読んでほしい。わたしの読書へのスタンスはかなりここによっている。

では。

(PS)

今読んでいる本もあるのだが、今回は購入履歴を今年分に絞って書いたので、来年もたぶん同じようなことをして今読んでいる本を飛ばしてしまう気がする。なので先手を打ってここに書いておこうと思う。年内に読み終わるか怪しい。

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知ってるつもり―無知の科学
ティーブン・スローマン、フィリップ・ファーンバック 著
土方奈美 訳

1984 (Modern Classics Series): Big Brother Is Watching You - A Political Sci-Fi Dystopia (English Edition)
George Orwell
e-artnow 

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どっちもすごくおもしろい。1984年は英語版だ。急に挑戦したくなったのである。細かいところは案の定わからない、というかkindleのwordwiseなる機能がなかったら開始1ページで投げ出しているレベルだが、なんとなく話の流れから大体何が起こっているかはわかるので、とにかく名前らしきものが出てきたら把握しとくようにしている。版が多すぎてどれが何なのかよくわからなかった。ちなみに買った理由はポイントが溜まってて実質タダだったからだ。ひとはタダの魔力に弱い。アリエリー教授が教えてくれた。では英語長文と格闘しに出かけます。