地底電波塔

気が向いたときに勢いにまかせて何かを書き連ねるブログ

「本を読めなくなった人のための読書論」読了メモ

 

読み終わった直後にTwitterになぐり書きしたのをそのままこっちにまとめただけのブツ。

 

「本を読めなくなった人のための読書論」読了。とにかく懇切丁寧に、本を読むときは焦らなくていいこと、急がなくていいこと、大勢が勧める本を無理に読まなくてもいいことを伝えてくれる本。自分が求めているテーマについて書いた本を探すのがおすすめ、というふうに最後に書いてある。

 

好きになった画家についての本を探すもよし、たとえば愛ってなんだろうと思って愛についての本を探すもよし。ただ、まあ、本の探し方よりやっぱりいちばん言いたかったのは「自分のペースで読もう」ってことだと思う。私は本の探し方になるほどと強く感じたけど、これは最近本が読めているからだろう。

 

世の中、大量インプット&アウトプットがえらいという風潮があるけど、それに従わなきゃいけないってことはなくて、読書っていうのは自分のための行動のひとつなんだから自分にとって心地よいやり方でやっていこうねっていう感じ。最近本が読めているにしてもやっぱり読書スピードが遅いと気になってしまう自分から見るとはっとさせられるところが多い本だった。私の中にあるテーマに沿った本だったということだろう。本を読みたいけど読めないひと、もしくは読んではいるけど読書に不安を覚えるといったひとにおすすめしたい本。語り口がやさしくて不慣れなひとにも読みやすい。

 

もちろん、ここでの「読書」っていうのは調べ物とかのためのものじゃなくて、自分のための時間を過ごす手段としてのものなので、短期間で調べ物をしないといけないときもゆっくりでいいかと言われるとそれはちがいそう。たとえば趣味で音楽を聴くとかと同列の行為としての読書について書かれている。

 

本を読めなくなった人のための読書論

本を読めなくなった人のための読書論